真空ガラス「スペーシア」を分かりやすく解説

防音はもちろんのこと、断熱対策もしっかりとやりたいお客様には、
真空ガラス「スペーシア」をオススメしています。

そもそも真空ガラスとは?

簡単に真空ガラスの特徴を説明します。板ガラス2枚の間に空気の層を作ったのがペアガラスです。
そのペアガラスの空気層の空気を抜いて真空にしたものが真空ガラスです。

ペアガラスの空気層はだいたい6〜12mmです。
それに比べて真空ガラスの真空層はとても薄くて0.2mmです。

音は空気の伝搬により伝わってしまいます。
真空であれば音の伝搬が起こりません。

そのため、0.2mmでも真空層があれば
防音効果は飛躍的に上がります。

板ガラス2枚の真空層を維持するために
マイクロスペーサーと呼ばれる
小さな支えが一定間隔で配置されています。

マイクロペーサーからは
音が振動してしまいます。

それでも真空ガラスであれば
一般的な防音ガラスと同等か
それ以上の防音効果が発揮されます。

わずか6.2mmの厚さで、優れた防音効果を発揮

日本板硝子製の真空ガラス「スペーシア」は、
共鳴現象が起きることなく、高い防音効果を発揮します。

通常、2枚のガラスが同じ厚さのペアガラスでは、
共鳴透過現象を起こし、低音域での遮音性能が大きく下がって
しまいます。

スペーシアの場合は、2枚の板ガラスで真空層をはさみ、
マイクロペーサーによって支えられています。

真空層のおかげで、
低音域での共鳴透過現象を防ぎ、
音の伝わりを大きくカット
してくれます。

スペーシアの厚さは、わずか6.2mmなのに、
18mmの“異厚の防音ペアガラス”に匹敵するほどの
遮音性能
があります。

その断熱効果は、1枚ガラスの約4倍、ペアガラスの約2倍

さらに、スペーシアの最大の特徴といえば、
その断熱効果です。真空層とLow-E膜の組み合わせによって、
1枚ガラスの約4倍、ペアガラスの約2倍の断熱性能があります。

太陽のあたたかさを取り入れながら、
すばやく暖房でき、あたたかさが長持ちします。

外の気温が低くても、室内側ガラスの表面温度が下がりにくいので
結露の発生を大幅に抑えることができます。

この優れた断熱性能のおかげで、3mmタイプの1枚ガラスと比較すると、
年間におけるエネルギー消費量が約40%も節約されます。

わずらわしい結露に悩まされることもなるし、
暖房も効きやすくなるので、電気代や灯油代の節約につながるのです。

断熱も防音も両方がっちり求めたいお客さんには、
真空ガラス「スペーシア」がオススメです。


不透明タイプの真空ガラスもあり、
内窓に不透明のガラスを入れることで、
外からの目隠し効果にも役立ちます。

真空ガラス「スペーシア」と「フィット」の違いは?

真空ガラスはスペーシアもフィットも
ガラスも真空層も同じ厚さです。

唯一異なる点は
特殊金属膜と呼ばれるLow-E膜があるかないかです。

スペーシアにはLow-E膜が使われていて、フィットにはLow-E膜は使われていません。

断熱性能はLow-E膜のおかげで
スペーシアはフィットの2倍近い断熱性能を誇ります。

断熱性能以外の
防音性能、強度、重さは
スペーシアもフィットも全て同じです。

1㎡あたりのガラスのお値段の比較

1㎡あたりのガラスのお値段は

真空ガラス「スペーシア」40,000円
真空ガラス「フィット」25,000円
防音合わせガラス6mm 20,000円

になります。

真空ガラス「スペーシア」のまとめ

・防音だけでなく、断熱・結露対策も求めたい方にオススメ
・2枚のガラスの共振も起こらず、JIS等級T-2の防音効果
・冬にすぐに部屋が暖まり、結露の発生も大幅に減少