内窓はどこに取り付けるの?

今ある窓の内側に新しい窓を設置すると言っても、
どこに取り付けるのか分からない方もいると思います。

内窓は、窓の木枠の額縁に取り付けます。

今の窓の木枠の額縁に内窓のサッシ枠を取り付け

自宅の窓の周りを見てみてください。
窓の内側に木枠の額縁があると思います。

内窓は、この木枠の額縁を利用して設置します。

矢印のある木枠の内側に、
内窓のサッシ枠を取り付けていくことになります。

サッシ枠を丁寧に固定したら、
あとは窓工房で組み立て済みのガラス戸を
サッシ枠の中にはめ込んでいきます。

取り付けに必要な木枠の幅は最低でも3~4センチ

内窓を取り付けるのに必要な木枠の幅は、
選んだサッシ枠の種類によって異なります。

木枠の幅は、最低でも3~4センチ、
できれば7~8センチは欲しいところです。

出窓のように木枠の幅が広い場合は、
今の窓からできる限り離して、内窓を取り付けることで、
より高い防音効果が期待できます。

木枠の幅が足りない場合は、幅を増やす部材で補強

とは言っても、木枠の幅が足りない窓にも、
たいていは内窓を取り付けることができます。

幅が足りない場合は、ふかし枠という部材を取り付けて、
木枠の幅を増やすことが必要になります。

ふかし枠は、内窓のオプション部材として、メーカー側が用意しています。

もし、メーカー製のふかし枠を設置するのが難しい場合、
窓工房では、その窓にぴったり合うように、特別な造作材などを作ることで
対応させてもらっています。

取り付け場所の状況をみて、柔軟に対応しています。
過去の経験から言って、ほとんどの場合は、
問題なく内窓を設置できます。

木枠に障害物がある場合も、木枠の幅を増やすことで内窓を設置

内窓を取り付けるのは、今ある窓の木枠の額縁になります。

そのため、額縁に障害物がある場合は、
そのままでは内窓の取り付けスペースの確保ができません。

窓工房では、基本的に、
“障害物がある窓にも、どうすれば内窓を取り付けられるか”
をお客さまと一緒に考えて、ひと工夫した上で内窓を取り付けていきます。

例えば、内窓を取り付けるときに障害になるのは、次のようなものです。

ルーバー窓のハンドル

ルーバー窓は、ハンドルを回して開け閉めする窓です。気密性が低くて、引き違い窓よりも遮音性が劣ります。

そのため、防音対策を求められることが多く、実際にお客さまからのご要望も多い窓になります。

ハンドルが邪魔になるため、そのままでは内窓の取り付けが困難です。ハンドルが当たらないように工夫する必要があります。

具体的な施工方法としては、
・開閉にできる程度にハンドルを短く切り、室内側にふかし枠を付け足す
・ハンドルは加工せずに、できる限り幅の広いふかし枠部材を付け足す

この2種類が考えられます。もちろん現場を見てから、お客さまのご了承を得て、施工を進めていきます。お気軽にご相談くださいね。

内側に倒して開ける窓

内倒し窓とは、内側に倒して開ける窓のことです。窓を開くときに内側に窓が倒れてくるため、ガラス戸が木枠部分に重なってしまいます。

そのため、この内倒し窓は、内窓を取り付けることが難しくなります。

もし「内倒し窓を一切開け閉めしなくてもいい」という条件でしたら、内窓の施工が可能になります。もちろんお客さまとの相談が必須になります。

ドアクローザーのある窓

ドアタイプの内窓も販売されています。

木枠部分にドアクローザーがある場合、これが障害物となるため、内窓の取り付けは難しくなります。

ドアクローザーのある窓に内窓を設置したい場合は、7センチ程度のふかし枠を設置する方法もあります。ただし、その分、室内側に出っ張ることになるため、狭くなるのが難点です。

ドアタイプの内窓は、勝手口ドアに設置することが多くなります。冷蔵庫などがあるせまい空間では、室内側に開くドアタイプの内窓の開け閉めは難しくなります。

部屋の間取りによっては、あまりお勧めできない場合もあります。

防犯用ブザーのある窓

窓の木材部に、防犯用のブザーが設置してある場合は、ブザーが障害物となるため、そのままでは内窓の取り付けができません。

お客さまの中には、契約している警備会社にブザーの移動を依頼して、内窓を取り付けた方もいらっしゃいます。

ブザーの移動ができれば、スペースが確保でき、内窓の施工ができます。

以上、いろいろなケースについて、ご説明させていただきました。

一見、内窓が取り付けられないような窓でも、
ふかし枠を取り付けるなど、ひと工夫することで、
内窓を設置することができるようになります。

窓工房では、2004年から個人のお客さまに内窓を販売しています。
それぞれのご家庭に合った提案から、販売、施工まですべてをやらせもらっています。

だからこそ、コツコツと蓄えてきた豊富な提案力と
現場の状況に応じた施工技術を持っています。

「内窓を取り付けたいのだけれど、うちのこの窓は大丈夫なのかな?」
と、不安に思われる場合も、窓工房までお気軽にお問い合せください。