防音まどまどは、防音も防犯も兼ね備えた、見た目もスリムな内窓です。スリムながらも、骨組みがしっかりとしていて強度も抜群です。
防音対策では、内窓プラストに次いで人気のあるのが防音まどまどです。
窓工房では、防音対策で内窓のご提案をする際には
1. 大信工業の内窓プラスト
2. AGCの防音まどまど
3. サッシメーカーの内窓
(YKKAPのプラマードU、LIXILのインプラス、三共立山アルミのプラメイク)
の順番に防音性能が高いとお伝えさせて頂いています。
大信工業の内窓プラストが最も防音性能が高いにも関わらず、なぜ防音まどまどを提案する場面があるのでしょうか?
2023年現在、内窓プラストよりも
防音まどまどの方がお値段は少し安いという点はあります。
それ以外にも
・どんなお客様にご提案させて頂くのか
・他の内窓と比べてどこが優れているのか
・お客様にとってのデメリットはどんなことか
をお伝えしていきます。
窓工房では、防音まどまどはこういったお客様によくご提案させていただきます。
「和室の雰囲気は壊すことなく防音対策をしたい」
「内窓で防音対策をしたいけれど窓枠の主張が強くなるのは抵抗がある…」
「防音がメインではあるけれど、防犯もしっかり対策したい」
といったお客様には、防音まどまどをご提案しています。
窓工房が防音対策に防音まどまどをオススメする3つの理由
なぜ窓工房が上記のようなお客様に防音まどまどをご提案させて頂くのかというと
- 内窓を設置しても見た目がスリムに収まるから
- 和室の雰囲気を壊さずに防音対策ができるから
- 標準で鍵が2つ付いているなど防犯対策が施されているから
といった理由があるからです。
それぞれ順番に詳しくお伝えしていきます。
1. 内窓を設置しても見た目がスリムに収まるから
①サッシ枠は64mmで内窓プラスよりもスリム
サッシ枠は厚みは写真の左側から、内窓プラスト78mm、防音まどまど64mm、インプラス70mmです。
防音まどまどは64mmで、プラストほど枠の厚みがありません。そのため、今のご家庭の窓枠にそのまま取付けられることが多く、見た目もすっきりと収められます。
一方で、内窓プラストは厚みが78mmあるため、今の窓枠にそのまま取付けられない場合が多々あります。ふかし枠という部材を使って、窓枠を室内側に出っ張らせて、幅を確保して取り付けることになります。
そのため、内窓プラストの場合は窓枠の印象が強くなったり、部屋が狭く感じるのではないかと抵抗を持たれる方もいらっしゃいます。
その点、防音まどまどは内窓プラストよりもスリムなため、ふかし枠を使わずに(室内側に出っ張らせることなく)直接、内窓を設置できることが多いです。
見た目をスリムに収められるため「しっかりと窓の防音対策はしたいけれども、窓枠の見た目をゴツゴツさせたくない…」という人に提案する機会が多いです。
②濃い目の茶色のサッシ枠を選べる
防音まどまどはヨーロピアンオークという濃い目の茶色を選ぶことができます。一方、内窓プラストには濃い目の茶色は用意ありません。
「防音性能が高い内窓が良いのだけども、窓枠を濃い目の茶色にするのもゆずれない!」というお客様にもご提案できるのが、防音まどまどになります。
③サッシ枠の室外側はアルミ製になっている
防音まどまどのサッシ枠は、室内側はプラスチック樹脂で、室外側はアルミです。アルミに樹脂をかぶせた複合樹脂と呼ばれる構造です。
太陽の光が直接当たる室外側の素材がアルミなので、日に焼けてサッシの色が抜けてしまう心配もありません。
プラマードU、インプラスは全体的にプラスチック樹脂で製造されているため、特に濃い茶系の色は、長い年月に浴びる紫外線により、色があせてしまうことがあります。
ただ、防音まどまどの場合は、紫外線対策なのかは分かりませんが、外側をアルミ素材にする複合樹脂を採用しています。
アルミ素材が使われているおかげで、骨組みがしっかりとしていて、強度が抜群です。
実際に防音まどまどを見て、YKK APのプラマードUなどサッシメーカーの内窓と比較したお客さまには「絶対にまどまどが良い」と言わせてしまうほどの説得力があります。
防音性能が高く、強度のあるしっかりした内窓を求めている方には特にオススメです。
2. 和室の雰囲気を壊さずに防音対策できるから
①組子と防音合せガラスを一緒に組み込める
和室の窓には、障子(しょうじ)があります。
そのため、各メーカーの内窓には障子風の組子が用意されています。今ある障子を外して、和室の雰囲気はそのままに障子風の内窓が設置できるのです。
ただし、基本的にどのメーカーの内窓も、防音ガラスなどの高機能ガラスを入れると、ガラスに厚みがあるため、組子が入らなくなってしまいます。
ところが、唯一、防音まどまどだけは、ペアガラスや防音ガラスを入れても、組子を同時にセットできます。
和障子から、組子の入った内窓を施工する場合は、隠れる部分を埋めてから工事をしています。
②畳専用のふかし枠があるため、窓枠の幅が足りなくても設置可能
さらに、和室の場合は、木枠の幅が狭い部屋をたまに見かけます。
畳には内窓の重さを支える力がありません。そのため通常であれば、畳にまたがって内窓を設置することはできません。
しかしながら、防音まどまどであれば、畳専用のふかし枠が用意されています。畳の部屋であっても、ふかし枠を使うことで内窓の設置ができるのです。
和室に内窓を取付けたい場合は、組子・畳専用のふかし枠といった点からも、防音まどまどは文句なしでオススメです。
3. 標準で鍵が2つ付いているなど防犯対策が施されているから
防音だけではなく防犯もかねたいという場合、防音まどまどには、標準で鍵も2つ付いています。また、防犯用にガラス戸が外れないような部品を取り付けられます。
内窓まとまどに対する窓工房の見解
①ガラスメーカーが開発した窓枠
防音まどまどを語る上で特徴的なのは、サッシメーカーではなく、ガラスメーカーの旭硝子(現AGC)が開発したという点です。
2000年〜2010年頃までは、内窓には普通の板ガラスを組み込むのが主流でした。
その中でガラスメーカーが内窓を販売し始めた背景には
まだ普及していなかったペアガラスや合わせガラスと言われている高機能ガラスの販売促進に繋げたかったから
という理由が考えられます。
高機能ガラスを組み込んでいくのであれば、それに見合ったサッシ枠が必要になったと考えてもおかしくはありません。
その結果、サッシメーカーの内窓よりも、丈夫で気密性能の高い内窓が誕生したと考えています。
その見解を裏付ける事実として、今でも防音まどまどのサッシ枠だけの取り寄せはできません。5mm〜6mm厚の普通の板ガラスを組み込んだまどまどは製作してもらえません。
もし、サッシ枠だけの販売をしたら、ガラス屋さんが勝手に普通の板ガラスを組み込んで販売してしまう恐れがありますからね。
②組み込めるのはAGC製のガラスだけ
ガラスメーカーが高機能ガラスを普及させるために作られた内窓だからといって、ライバル会社のガラスは組み込めません。
例えば、防音まどまどに日本板硝子の真空ガラスを組み合わせて製作することはできません。あくまでも、防音まどまどに入れられるのはAGC製のガラスだけになります。
③当初は防犯対策の需要を見込んで作られた窓枠
窓工房では、2006年から防音まどまどの取り扱いを開始しています。
当時、旭硝子(現AGC)に問い合わせをした際に
「防音対策で防音まどまどのご提案をされる場合は、防犯ガラスでご提案してください。防音ガラスと同じ合わせガラスですから、防犯ガラスでも防音ガラスなみの遮音性能が発揮されます」
という回答だったことを覚えています。
当時の防音まどまどには、防音合わせガラスの組み合わせが存在していなかったのです。
防音まどまどの販売当初は、メーカー側も防犯対策の需要を見込んで製造を開始したと思われます。その名残として、今も補助ロックが標準装備されています。
そのような観点から、防音対策と防犯対策を合わせてしたいお客様には最適な内窓になっています。
防音まどまどの仕様
組み込める防音ガラスの厚みは10mmまで
標準タイプの防音ガラスの厚みは6mmです。防音まどまどは10mmまでのガラスを組み込めます。
ちなみに
・内窓プラストは12mmまで
・サッシメーカーの内窓は6mmまで
(YKKAPのプラマードU、LIXILのインプラス、三共立山アルミのプラメイク)
のガラスを組み込めます。
基本的に厚みのあるガラスほど防音性能は高くなります。デメリットとしてはガラス戸が重くなることが挙げられます。
サッシ枠のタイプは2種類
お客様のお悩みに応じて、窓工房が最適な枠を提案させて頂きます。
まどまどstd(スタンダード)
標準のまどまどになります。窓工房では防音対策をお考えのお客様には「まどまどスタンダード」でのご提案をしています。
まどまどplus(プラス)
まどまどstdの上位版です。サッシ枠の骨組みも一段と丈夫に作られています。窓工房入間店にも展示がありますので、実際に見て頂くことも可能です。
窓枠の色は4種類
防音まどまどの色は4種類です。
ヨーロピアンオーク | プレミアムホワイト | ハーモニックウッド | 柾目 |
防音まどまどのまとめ
・サッシ枠の厚みが抑えられるため、窓の見た目もスリムに仕上がる
・和室の雰囲気を壊さずに防音対策ができる
・防音と合せて防犯対策もしたい方にも最適
窓工房の展示場で防音まどまどに触れてみませんか?
防音まどまどを実際に窓工房の展示場で触れてみませんか?
「今ある窓に内窓を付けるとどんな見た目になるのか知りたい」
「色んな内窓に触れて比較検討をしたい」
「どれぐらい音が遮断されるのか感じてみたい」
という方のために展示場を用意しています。
窓工房の展示場は
・埼玉県入間市
・神奈川県川崎市
・千葉県成田市
の3ヶ所にあります。
防音まどまどを始め、窓工房のHPで紹介している内窓を展示場で直接触っていただけます。
展示場にご来店される場合は、以下のフォームより事前にご予約ください。ご予約はお名前と電話番号のみで大丈夫です。
>> 展示場の来店予約はこちら
窓工房の防音対策をさらに詳しく知りたい方へ
窓の防音対策について、オリジナルの無料資料にまとめています。手元の資料で比較検討をしたい方はこちらよりお申し込みください。
>> 資料請求の申込はこちら