窓の防音対策を検討しているお客様に
必ずオススメさせて頂く内窓が大信工業の内窓プラストです。
LIXIL、YKKAP、旭硝子(現AGC)といった会社名は、一度は聞いたことがあるかもしれません。
しかし、大信工業(だいしんこうぎょう)は初めて聞く方が多いのではないでしょうか?
このページでは、大信工業製の内窓プラストについて詳しくお伝えしていきます。
- 内窓プラストは他の内窓と比べてどこが優れているのか
- なぜ密着性を追求した内窓が誕生したのか
- お客様にとって内窓プラストのデメリットがあるとすればどんなことか
ー もくじ ー
窓工房では、内窓プラストは
こういったお客様に
よくご提案させていただきます。
「防音対策のために内窓を取付けたい」
「とにかく音を防ぎたい」
「トラックやバイクなどの重低音が気になるので音を防ぎたい」
といったお客様に内窓プラストをご提案しています。
窓の外からの騒音対策、室内からの音漏れ対策として、防音性能・遮音性能をとことん求めたい人に最もオススメです。
内窓による防音対策で、最も防音効果が高い製品が内窓プラストです。
窓工房が防音対策に
内窓プラストを強くオススメする3つの理由
なぜ窓工房は内窓プラストを最初にご提案させて頂いているかというと
- どの内窓よりもサッシの音漏れ対策が万全だから
- 防音に欠かせない密着性が最も優れているから
- 唯一、12mmの防音合わせガラスを使えるから
といった理由があるからです。
それぞれ順番に詳しくお伝えしていきますので、参考にしてくださいね!
理由1 どの内窓よりもサッシの音漏れ対策が万全だから
音漏れ対策①
ガラス戸が重ね合わさる部分もしっかり対策
引き違いのガラス戸が重ね合わさる場所も、空気や音の出入りするすき間を防ぐ構造になっています。
このような構造になっているのは内窓プラストだけです。
我々、ガラス屋さんは、召し合わせ部に煙返し(けむりがえし)が採用されていると表現します。
その他のメーカーの内窓の場合は?
一方で他のメーカーの内窓は煙返しのような構造は存在しません。
内窓プラスト以外の他の窓枠の場合は、煙返しは採用されていません。
例えば、上記の写真は「防音まどまど」の窓枠になりますが、煙返しが存在しないことがわかります。
内窓プラスト以外の他の窓枠の場合は、煙返しは採用されていません。
音漏れ対策②
ガラス戸を滑らせるための戸車も特別なものを採用
窓枠レールの上にガラス戸の戸車を走らせると、すき間が生まれます。
そのすき間が防音上の課題になります。
その点、内窓プラストは「丘戸車(おかとぐるま)」という特別な戸車が使われ、レールとガラス戸が密着しやすい構造になっています。
他のメーカーはただレールに触れているだけの構造ですが、内窓プラストはレール部分からの音漏れをより防いでくれます。
また、気密材はこすれるけれども摩耗がしにくいです。
年数が経ってからも、ゴムと受けがきちんと噛み合っているように見受けられます。
真っ平らなレールの上に戸車を走らせるため、重い比重にも耐えられます。
サッシメーカーの内窓の場合は?
一方で他のサッシメーカーの内窓の窓枠断面は以下のようになっています。
通常はレールの尖った部分に戸車を走らせる形になっています。
気密材もあまり噛み合いません。
この構造であれば、5年〜10年も経つと、こすれることによって摩耗するのがイメージできると思います。重いガラスの重量にも耐え辛くなります。
そのため、サッシメーカーの内窓に重いガラスを組み込むことは私達もオススメしていません。
音漏れ対策③
窓枠の上部も鍋の蓋のように押さえている
窓枠の上部は鍋のフタのように、上から押さえつける構造になっています。
上部にはクッション材が入っていて、上枠をバウンドさせて内窓上部に落とし込むことで、すき間を抑えます。
経年による設置した枠のたわみ・ゆがみ・垂れにも強いため、すき間対策が維持されます。
理由2 防音に欠かせない密着性が最も優れているから
密着性①
内窓プラストは北海道の防寒目的で誕生
「北海道で生活していた時の方が、冬は暖かくて快適だった」
北海道から引っ越してきたお客様からのこんな声を覚えています。
実は、内窓プラストは防音対策として誕生した内窓ではありません。
1970年代に北海道で部屋を暖かくするために開発された内窓です。
北海道では、寒冷地でも耐えられる気密性能が高い窓が求められていました。
北海道は冬でも室内では薄着で生活することが多いからです。
窓の気密性が悪くて、窓のすき間から冷気が入ってきたり、部屋から暖かい空気が逃げたりすると、薄着での生活もできなくなります。
そのために関東や関西の窓よりも気密性能の高い窓が求められてきました。
内窓のデザインや施工のしやすさよりも、コストをできるだけ抑え、気密性能や断熱性能が高い内窓の需要があったのです。
今では北海道では、内窓のことを「プラスト」という人が多くいるようです。
密着性②
密着性が優れているため
関東や関西では防音窓として活躍
寒冷地仕様の内窓が、なぜ寒冷地でもない関東や関西でも普及し始めているのでしょうか?
関東ではまた別の理由で需要がありました。
それが防音対策です。
なぜなら
・寒冷地でも耐えられる気密性能の高い窓
・音を減らすことのできる窓
は理屈が同じだからです。
寒冷地で培われた気密性能を高める技術が、他の地域では防音としての力を発揮するようになったのです。
実際に窓工房でも防音対策を求めるお客様には、まず最初に内窓プラストをオススメしています。
密着性③
枠の長さを上下左右すべて個別に決められる内窓
密着性を語る上でもう1つお伝えしたいのは、内窓プラストだけが窓枠の長さを上下左右すべて個別に注文できる内窓だということです。
窓枠というのは、厳密に計ると、左右の長さが異なりますし、上下の幅も異なります。
家を建てるときに木枠は人間の手で付けることになります。
職人さんでも多少のズレが出てしまうことがあるのです。
また建物の30年、40年数が経ってくると、家がきしんでずれたり、ゆがみやたるみが発生したりします。
例え、枠の長さが違っていても、どちらか一方の長さに合わせたり、平均を取ったりして発注をします。
つまり、左右の枠は同じ長さ、上下の枠も同じ長さになってしまうのです。
その点で、内窓プラストだけは、
左右上下の部材がそれぞれ1本ずつの長さに合わせて作ることができます。
完全にフィットする部材を注文できるため、
隙間を極限まで減らすことができます。
これが防音を追求している大信工業のこだわりです。
理由3 唯一、12mmの防音合わせガラスを使えるから
防音を追求している内窓プラストだからこそ、
他の内窓では組み込むことができない12mmの防音ガラスが組み込めます。
一般的な防音ガラスの厚さは6mm。
その2倍の厚さの防音ガラスが組み込めます。
『内窓プラスト』 + 『12mmの防音ガラス』の
組み合わせを選ぶお客さまには、
「せっかく窓の防音対策をするなら、後悔したくない」
「できる限り音を下げたいから、とことんやりつくしたい」
このような方が多くいらっしゃいます。
内窓プラストに対する窓工房の見解
見解① 簡単に取り付けできる内窓ではない
大信工業が認定する「内窓プラスト取扱店」だけが取り付け可能です。
関東地域では内窓プラスト取扱店は18店のみです。
窓工房は、大信工業の内窓プラスト取扱店として認定を受けていますので、施工はお任せ下さい!
LIXILのインプラス、YKK APのプラマードUなどサッシメーカーの内窓は、どこの施工業者さんでも取り付けがしやすいように、施工はシンプルになっています。
その点、内窓プラストは、施工のしやすさよりも、気密性能を高めることを優先しています。
そのため、取付けにも一般の施工業者さんが持っていない道具を使用します。
簡単に取付けはできないため、一般の施工業者さんには敬遠されがちになります。
以前、お客様のご家庭に内窓プラストを取り付けに行った時に、
「よその業者に内窓プラストをお願いしたのですが、他の内窓でも十分音は落ちますよと言われて、内窓プラストを提案してくれなかったんです」
と話しているお客様もいらっしゃいました。
また、昔はお客様のご家庭に伺ったとき、間違った取り付け方をされた内窓プラストを見かけたこともありました。
今現在は、大信工業の技術研修を受けた施工業者さん以外は、内窓プラストを入荷することさえできません。
研修を受けないと入荷できない内窓は、大信工業の内窓プラストだけです。
窓工房は、大信工業の内窓プラスト認定取扱店の中でもワンランク上の推奨施工店としての認定を頂き、内窓プラストを施工しています。
見解② サッシ枠に厚みがあるため、室内側に出っ張ることがある
内窓プラストのサッシ枠は厚みが78mmです。
LIXILのインプラス、YKK APのプラマードUなどサッシメーカーの内窓よりも、サッシ枠の厚みがあります。
なぜ内窓プラストは厚みがあるのかというと、北海道で開発された内窓だからです。
北海道では関東エリアよりも、住宅の壁に断熱材が必要になります。
その分、壁が厚くなっています。それに合わせて、内窓プラストの窓枠も、厚い窓枠に合うように設計されています。
もし、お客様のご自宅で今ある窓枠の奥行きが足りない場合は、ふかし枠という窓枠に厚みを出すための部材を利用します。
窓枠に厚みを作ってから、内窓プラストを取り付けるため、今よりも少しだけ窓枠が室内側に出っ張ることになります。
見解③ 標準では鍵は付いていない
他のメーカーの内窓は、全て標準で鍵が付いています。
しかし、内窓プラストには鍵がありません。
なぜなら、内窓プラストは鍵をキツめにかけて密着性を向上させる構造にはなっていないからです。
製造メーカーである大信工業の技術者は「無理に中央部分を鍵で圧をかけると、他の部位に歪みができて、逆に隙間が生まれやすくなってしまう。上部・中部・下部を均等に密着させることが大切」という見解です。
ただし、どうしても鍵を付けたいというお客様もいらっしゃるため、オプションで鍵を付けることは可能です。
上記の写真はまどまどの鍵になります。
内窓プラストの仕様
組み込める防音ガラスは12mm
内窓プラストは、他メーカーの内窓では組み込むことができない12mmの防音ガラスが組み込めます。
引き違い窓のサッシ枠の厚みは2タイプ
サッシ枠は、厚さ78mmのNT型、厚さ54mmのKR型の2タイプがあります。
お客様のお悩みに応じて、窓工房が最適な枠を提案させてもらいます。
⚫︎78mmタイプ
枠の厚み78mmのNT型です。
内窓プラストの引き違い窓はNT型になります。
窓の防音対策でお考えであればこちらがオススメです。
⚫︎54mmタイプ
枠の厚み54mmでKR型です。
窓工房ではほとんどこちらは提案することはありません。
稀に「室内側に窓枠を出っぱらせたくない」といった理由で採用することはあります。
窓枠の高さは最高1400mmです。
人が出入りできる掃き出しサイズは製作できません。
窓枠の色は3種類
内窓プラストは アイボリーホワイト、ヒノキ木目調、ヒーリンググレーの3色です。
アイボリーホワイト | 木目調 | ヒーリンググレー |
家族内での決定権を持っている女性のお客様は、製品色を大切にされる方が多いです。
そのため、LIXILのインプラス、YKK APのプラマードUなどは色のバリエーションを豊富に取り揃える傾向があります。
一方、内窓プラストは3色だけです。
本来であれば大信工業は樹脂メーカーでもあるため、様々な樹脂枠の色を製作できるはずです。
なぜ、色のバリエーションを、内窓プラストは アイボリーホワイト、ヒノキ(木目調)、ヒーリンググレーの3色だけにしているのでしょうか?
それは、色のバリエーションを増やさないことにも、大信工業なりのこだわりがあるからです。
濃いめの茶色で樹脂サッシ枠を作ると、紫外線で変色しやすくなります。
内窓プラストを設置したお客様の10年後のことを考え、大信工業は、人気のある色であっても製造しない方針を取っています。
アイボリーホワイト | 木目調 | ヒーリンググレー |
内窓プラストのまとめ
・とことん防音対策をしたい人にオススメ
・防音性能が高い12mmの防音ガラスを唯一組み込める
・鍵がなくても密着性が高く、窓の見た目もすっきり
窓工房の防音対策を
さらに詳しく知りたい方へ
窓の防音対策について、オリジナルの資料(無料)にまとめています。
手元の資料で比較検討をしたい方はこちらよりお申し込みください。